東洋医学の特徴は?
東洋医学はインドや中国を中心に発達してきたもので、特に身体のバランスを重視した医学です。東洋医学では原因を取り除くことよりも、健康状態のバランスを重要視し、元来ヒトにが持っている自然治癒力を利用し、体にあまり負担をかけずに治療をします。これに対し西洋医学では、検査で病気の原因を探り、その原因を取り除くことにより病気を治します。
経絡とは?
経絡の、経は経脈を意味し、絡は経脈と経脈を連絡するものや経脈以外の細い絡脈を意味します。この経絡は、身体を巡っている気血栄衛(きけつえいえ)などの運行する通路として古代中国で考え出されたものです。
気血栄衛(きけつえいえ)は全身に流布し人体の各部を連結し、人身を養っているといわれていて、人体が健常であれば経絡も正常であり、病気などの異常があれば経絡に変化が現れるといわれています。
東洋医学で考える病気の原因は?
東洋医学では疾病について、天候の変化、過度の精神感動、飲食の不適、過労などの様々な変化が要因となり、生体内に不調和が引き起こされ、それにより、病的状態を表すものと考えられています。
●外因(六因)
外因とは、自然界の気候の変化により、人体を外部から発病させる原因となるものをいいます。その外部原因を、風、寒、暑、湿、燥、火の六種類に分けています。
風:年間を通して四季の全てに現れます。風邪(ふうじゃ)は、皮毛から人体に侵入することが多く、風は陽邪で上に昇りやすい性質なので、頭痛や鼻づまり、咽頭痛、顔面浮腫などを起こします。
寒:冬の主気で、気温が急に下がると、寒邪が体内に侵入しやすく、冬以外でも、運動の後、汗をかいて風に当たると体温がうばわれて寒邪をうける原因になります。寒は陰の性質をもつので、人体に侵入すると、体を温める働きや体表の防御機能が失われるので、悪寒・発熱・下痢などの症状が現れます。
暑:夏の主気で、暑邪は陽の邪気で、盛夏だけにみられ生気を消耗させ、体内に侵入して火熱が盛んになると、高熱が出たり脱力感などの症状として現れます。
湿:長夏(夏の終わりの一ヶ月)の主気ということですが、日本では梅雨や秋の長雨の時期に邪気となることが多いと言われています。「五行」では土、「五臓」では脾と関係が深く、湿は陰性の邪気で人体の下部を犯しやすく、水腫、脚気、下痢などの症状として現れます。
燥:秋の主気で肺と深く関係があります。燥邪は陽の邪気で、口や鼻から侵入し肺を犯すことが多く、燥邪が人体に侵入すると、津液を消耗させ津液の不足から口や鼻、喉が乾くなどの症状として現れます。
火:外因性と内因性のものがあり、外因性の火邪は、暑以外の外熱をいい、内因性は、体内の熱が盛んになり過ぎたものをいいます。陽の邪気で上昇しやすく火は上に向かう性質があるので、高熱、顔面紅潮、目の充血、また火の炎上により口苦、不眠、意識障害、うわごとなどの症状が現れてきます。
●内因(七情)
内因とは、内から生じる病因をいい、過度の感情を指します。七情{怒、喜、憂、思、悲、恐、驚}五臓との結びつきも深いことから五志ともいわれています。感情の変化が強く長く続くと、気血の巡りは変調をきたし、心神不安や、熱症状などの様々な病症を引き起こします。
●不内外因(飲食労倦)
内因にも外因にも属さない疾病の原因で、社会生活を営む中での病因であり、飲食物の量と質の不適、労働・休養の過不足、房事の不節制、外傷などが含まれます。
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